とっても簡単【パキラの剪定】!たった3つのポイント
こんにちは、グリーンスマイルの橘です。
今日は人気の観葉植物「パキラ」の剪定のお話しです。
毎年、5~6月くらいになると
「パキラの枝が伸びすぎて、切った方が良いですか?」
「パキラの枝は、どこを切ったら良いですが?」
等のお問い合わせをいただきますので、今日は、その疑問解決のための内容です。
特に、初めてパキラの剪定をするという初心者さんに向けて、とっても簡単な剪定方法をご紹介いたします。
パキラの剪定は、決して難しくないので、是非参考にしてみてください。
今回、ご紹介するパキラ剪定の3つのポイントは以下の3つ。
・剪定をする理由を知る
・剪定をする時期を知る
・切る場所を知る
それぞれ解説させていただきます。
目次
剪定する理由を知る
私のところにお問合せいただくお客様も、剪定する理由を知らないという方が多いので、そのお話しからさせていただきます。
自然界にあるパキラは、剪定されることはありません。
自由に枝や葉っぱを伸ばしています。
ですので本来、剪定作業はやらなくても良い作業。
伸ばし放題は、絶対に駄目ということはありません。
では、どうして剪定するのかと言うと理由が大きく4つあります。
・見た目の問題
・生活の邪魔にならない大きさを保つため
・パキラを健康に保つため
・新芽の生育を促すため
見た目の問題
以下のパキラ、かなり葉っぱのボリュームが出てワサワサで形が乱れてます。
元気に育っている証拠で、このままでも良いと言えば良いですが、葉が密集したり枝が不揃いに伸びたりしてバランスが悪くて少し不恰好に見えます。
比べて以下のパキラは、随分スッキリしてます。
どちらも7号という同じサイズのパキラですが、こちらは枝や葉っぱのバランスが良いです。
こんな感じで、散らかった枝をバランス良くし、見栄えを良くするというのが剪定する1つ目の理由です。
生活の邪魔にならない大きさを保つため
自然界だとパキラの枝や葉っぱが、いくら伸びても十分なスペースがあります。
しかし家で育てるとなるとスペースに限りがあります。
枝が上に伸びすぎて天井に着いたり、枝が横に伸びすぎて生活の邪魔になったり等。
飾りたい場所に適した大きさを保つためというのが剪定する2つ目の理由です。
なので、パキラの葉っぱがワサワサになっても、見た目も気にならないとか、生活の邪魔にもならない場合は剪定せずに伸ばし放題でも大丈夫です。
ただし、伸ばし放題にするには条件があります。
それが剪定する3つ目と4つ目の理由で「パキラを健康に保つため」と「新芽の生育の促進」です。
パキラを健康に保つため
パキラの枝や葉っぱが好き勝手に伸び放題になると、葉っぱが密集し過ぎて風通しが悪くなってしまいます。
風通しが悪いと、中で蒸れて病気になったり虫が発生しやすくなり、パキラが健康な状態を保てなくなります。
ですので病害虫を予防して、パキラを長く健康に保つためには、ある程度の剪定は、やっておいた方が良いです。
新芽の生育の促進
枝や葉が多いと、中の葉っぱまで日光が当たりません。
多くの場合、生育期は密集した葉っぱの中に新芽が幾つも出てきています。
せっかく新芽が出てきても、周りの葉っぱが多すぎると、新芽に光が届かなく光合成ができません。
また枝や葉が多すぎると栄養分を取り合って新芽が生育しにくくなります。
なので新芽の生育を促すために剪定は必要な作業です。
自然な形を楽しみたい場合は
もし、剪定せずに枝や葉っぱを伸ばし放題で、自然な形で楽しみたい方は、以上の剪定する理由に注意する必要があります。
・風通しの確保
・日当たりの確保(真夏の直射日光は避ける)
・肥料をしっかり与える
これらが出来る場合は、剪定せずに伸ばし放題でも良いと思います。
でも、それらが出来ない場合は、適度に剪定した方がパキラは健康に生育しますし、新芽も生長しやすくなり、見た目も綺麗な状態を保てます。
以上がパキラを剪定する理由となります。
剪定する時期
パキラを剪定する時期は、春から初夏にかけてです。
出来れば5月または6月が良いです。
それも、ちゃんと新芽が元気に出ていることを確認できてから剪定した方が良いです。
もしパキラが弱っていて、5月や6月でも新芽が出てないならガッツリと剪定しない方が良いです。
少しだけ気になる枝を切りたいという程度なら、いつ切っても大丈夫です。
それでも真夏と真冬は避けた方が安心です。
切る場所
切る場所は、結論から言うと、どこでも良いです。
特に気にしなくても大丈夫です。
簡単な間引き剪定
一番簡単なのは、邪魔になる枝や葉だけを切るという方法です。
見た目が良くなって、風通しが良くなって、中の葉っぱまでしっかり日が当たる。
それくらいの間引き剪定が初心者さんには良いと思います。
以下くらいのワサワサパキラを
以下くらいにスッキリするイメージです。
これならそんなに難しくはないと思います。
ガッツリ仕立て直し剪定
中には短くガッツリと剪定したいという方もおられると思います。
そんな場合は、極端に言うと丸坊主になるくらい剪定しても大丈夫です。
(個人的には丸坊主は、あまりお勧めしていません。)
どんな時にガッツリ仕立て直しの剪定をするかというと。
例えば、枝がヒョロヒョロと徒長してしまったパキラをカチッと締まったパキラに仕立て直しする場合。
他にも、古い葉ばかりのパキラや冬の間に葉を傷めてしまったパキラを綺麗な若い葉っぱに一層したい場合等。
そういう時は、ガッツリと短く剪定して新芽を出して新しく仕立て直します。
パキラの枝には生長点があるので、ある程度枝を残しながら短くカットすれば大丈夫です。
パキラは強い植物なので、それで新芽が出てきて生育します。
ただしガッツリと短く剪定する時は、出来るだけパキラの成育期の5月または6月に行いましょう。
それも、ちゃんと新芽が出ている健康な株ということを確認したうえで行ってください。
また剪定した後に日光が入る明るい場所で管理ができるというのも重要です。