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観葉植物の植え替え

    
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観葉植物の植え替え

今回は観葉植物初心者さんにはハードルが高いと思われがちな観葉植物の植え替えについてまとめてみました。

植え替えと聞くと難しそうに思いますが、実際行ってみるとそれほど難しくないんですよ!

どうして植え替えが必要なの?

観葉植物が健康に育つには、根が大切です。
根が順調に育っても植木鉢の中の土は限られていて、次第に自由に根が伸ばせなくなっていきます。

根が鉢いっぱいになると、土に水がしみ込まなくなって植物は水を吸収できません。

そこで数年に一度位は、古い根を整理して新しい土に替える必要があるんです。

植え替えた方がいい状態は?

まず根詰まりのものは植え替えましょう。
水をあげてもなかなか土にしみ込まないのは、根が鉢いっぱいになっている証拠です。

その他鉢底から根が出ているものや、鉢土の表面にまで根が見え盛り上がったように見えるものなども植え替えます。

根詰まりの他にも、根腐れや病害虫で根に異常があったときは全体的に元気がなくなるので、できるだけ早く植え替えます。

植え替えの時期は?

初夏が一番植え替えに適していますが、冬と真夏を避けた時期なら大丈夫。

4~7月、9~10月くらいが適しています。

植え替えはある程度植物にとっては負担になります。

真夏や寒い時期に植え替えすると植え替えのダメージを回復できないこともありますので注意しましょう。

真夏や寒い時期に病気や植木鉢の破損などの緊急の場合は、その植物にあった温度や明るさなど環境を整えた上で行います。

どうやって植え替えるの?

植え替えに慣れていない人にとっては、植え替えに何が必要なのか、どんな手順でやっていくのか分かり難いと思います。
ひとつずつ紹介していきます。

土について

今まで植えてあった土と同じような土が理想です。
観葉植物用の土も売っているので、それらを利用しするのが最も簡単。

適度に吸水力があり、水はけもよく根がしっかり張れる土が良いでしょう。

植木鉢について

早く大きく育って欲しいからと、急に大きな鉢に植え替えるのは良くありません。
根の大きさに対して土があまりにも多すぎると根腐れする可能性があります。

それにあまり大きな鉢に植えると今後植え替えるのが大変になります。
根の状態を見て、根の塊よりも少し大きめの鉢が良いです。

植木鉢の大きさについて

大抵の場合はひとまわり大きな鉢に植え替えます。
病害虫などで根に障害が出た時は、根腐れしないように根の大きさよりも少し大きい位の鉢に植えます。

植木鉢は「号」で大きさ(直径)を表すことが多いです。
1号が3cmで、例えば7号なら直径が約21cmの鉢になります。

大体は元々の鉢よりも1~2号上の鉢を選ぶと問題ないでしょう。
大きくしたくない場合は元の鉢に植え替えてもいいです。

その他植え替え時必要なもの

スコップの他に、土が満遍なく鉢に行き渡らせるために細い棒があれば便利です。
短めの支柱などでも良いでしょう。

植え替えの順序

新しく用意した鉢に鉢底ネットを敷きます。
その上に鉢底石を入れておきます。

植木鉢が浅い場合は、鉢底ネットや鉢底石はなくても大丈夫です。

植物をもとの鉢から抜きます。
このときに株元をしっかりと持ってもう片方の手で鉢の縁を叩くようにして抜きます。

枯れた根や古い土を落とします。

株を新しい鉢に入れて土を少しずつ入れていきます。

根の周りなど細かな部分にも土を入れるために、突き棒で軽く土を突くようにして土を入れていきます。

突き棒で根を傷つけないように注意します。

土は鉢一杯に入れません。

ウォータースペースと言って水遣りしたときに一度水がたまる場所を作ります。

大体、鉢の上部から1~数センチ下に土の表面がくるようにします。

植え終わったら、葉や幹などについた土などを掃っておきます。

最後に水をたっぷりやるのを忘れないようにしましょう。

植え替え後は休ませよう

植え替えで根をさわることは植物にとっては多少ダメージがあるので、株を休ませることが大切です。

根の量があまりにも減った場合は、バランスをとる為に枝や葉を減らすのも良いでしょう。

根の量が少なく水を吸収する力が弱い状態なのに、葉からたくさん水分が蒸散すると弱ってしまうからです。

葉水をかけるのもおすすめです。
葉から水が蒸散するのを防ぐ効果があります。

置き場所について

植え替え後はあまりあちこちに移動させるのは避けましょう。

植え替えてすぐにきつい直射日光に当たる場所に置くのも避けます。
明るめの半日陰くらいに置きましょう。(照明の明るい室内でもOK)

肥料について

植え替え直後に肥料は与えません。

根にダメージがある状態で肥料を与えると、最悪枯れてしまう場合もあります。

ただ、元肥はOK。
元肥とは、植え込み時に与える、ゆっくりと効果のでる肥料のこと。

お店によっては元肥入り用土なども販売されているので、そのような用土を使うのも良し。

植え替え直後にたっぷり水を与えれば、後は1~2週間位は霧吹きなどで葉水を与えるだけで良いでしょう。

大きな観葉植物はどうやって植え替えるの?

大きな観葉植物も基本的な植え替え方は同じです。

ただもとの鉢よりも大きい鉢に植え替えるとさらに大きくなってしまうので、大きくしたくない場合はもとの鉢に植える方が良いでしょう。

古い土や枯れた根、長く伸びすぎた根、鉢底石などを取り除いてから元の鉢に植えつけます。

大きな鉢だと、根がたくさん張っていてなかなか抜けないのが問題です。

抜けない場合は、バターナイフなどを鉢と土の間に差し込んで空間を作ると抜けやすくなります。

陶器の大きな鉢の場合は縁を叩くと割れてしまうこともあるし、持ち上げるのも大変です。

鉢を割らないように緩衝材などを敷いた上に横に倒してから、鉢底から出ている根を切って、幹を揺らしながら引き抜きます。

高さのある植物は新しい土で植え替えたら、支柱で固定するのがおすすめです。
剪定して高さを抑えることができる品種もあるので、大きくなりすぎて困っている場合は植え替えた時に切り詰めてみましょう。

植え替えを楽しむ

植え替えは難しくありませんが、やっぱり手間はかかります。

せっかくの機会ですから、自分らしくアレンジして植え替えを楽しみましょう。

例えば表土の上にカラフルな砂利を敷いてみたり、何種類かの植物を一緒に植えてみたり、自分の好みの型に剪定してみたり。

植え替え時は自分だけの観葉植物に仕立てる良い機会なんです。

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