観葉植物を元気に育てる上手な肥料の与え方
こんにちは風水アドバイザーの資格を持つグリーンスマイルの橘です。
今回は、観葉植物を育てる上で与えた方が良い肥料の話です。
観葉植物は肥料をあげなかったからといって、それが原因ですぐさま枯れてしまうということはありません。
極端な話全く肥料をあげなくても枯れずに生育します。
でも観葉植物を何年にも渡って元気な状態、綺麗な状態を保ちつつ楽しむなら肥料は欠かせません。
今回は、そんな観葉植物の肥料のお話しを以下の6つのポイントに絞って解説させていただきます。
・肥料の3要素
・肥料の種類
・どんな肥料を選べば良いのか
・肥料を与えるタイミング
・肥料と活力剤の違い
なぜ肥料が必要なのか
観葉植物の多くは、肥料をあげなかったからといって、それが原因ですぐに枯れてしまうということはありません。
特に観葉植物を購入してから1年くらいだと肥料をあげなくても元気に育つ場合がほとんどです。
それで肥料をあげなくても問題ないと思ってしまう人も多いのですが・・・。
肥料を与えないまま半年、1年過ごしたものと
ちゃんと肥料を与えて半年、1年過ごしたものでは
植物そのものの強さ、また枝や葉っぱのボリューム、美しさに影響が出てきます。
半年とか1年後に、なんか弱々しいなとか、枝や葉っぱが寂しいな・・という状況を避けるために肥料はちゃんと与える方が良いです。
弱ってしまってから肥料をあげる人も多いかと思いますが、それは逆効果の場合があり、体力が落ちた植物にたくさん肥料を与えると枯れてしまうことがあります。
ですから肥料を与えるのは弱ってからではなくて
「元気に生育している間に与える」という基本をまずは覚えておきましょう。
肥料の3要素
少しここは難しい専門的なお話しになるのでさらっと説明します。
植物に必要な養分は16要素あると言われていいるのですが、その中で必ず補給しなければいけない栄養素が「肥料の3要素」です。
その3要素は、窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)です。
窒素は葉や枝を生長させる要素。
リン酸は花や実を付けるのに必要な要素。
カリは根を強くする肥料です。
この3要素をバランスよく与える必要があります。
一般に販売されている肥料には必ず窒素、リン酸、カリの含有率が何%ずつという風に表示されています。
この3要素の含有率で観葉植物向きの肥料なのか、お花向きの肥料なのか、野菜向きの肥料かなど用途が変わってきます。
観葉植物専用肥料というのが売られていますが、それはこの3要素を観葉植物の生育のためにブレンドしているので肥料を選ぶときは、この観葉植物専用肥料というのを選んでおけば間違いありません。
後、有名な液肥でハイポネックスというのがあります。
ご存知の方も多いかと思いますが、これは薄め方を変えれば花にも観葉植物にも使えます。
観葉植物もガーデニングも楽しみたいという方はハイポネックスのような両方使える肥料もお勧めです。
以上が肥料の3要素の話です。
肥料の種類
有機肥料と無機肥料
肥料には「有機肥料」と「無機肥料」があります。
有機肥料は、動物や植物など生物をもとにして作られた肥料のことです。
代表的なものは、油かすや鶏ふん、牛ふんなどです。
有機肥料の良い点は、ゆっくりと長く効果が続くことや肥料を与えすぎても肥料やけを起こすことが少ないこと、土の中の微生物の働きを促し土壌の改良になること等があげられます。
逆に悪い点は、即効性が無いことや、臭いがあったりコバエが発生しやすくなる等です。
野菜を育てたりするのには、この有機肥料は良い点も多いですが室内管理での観葉植物の肥料としては、あまりお勧めはしません。
それに対し無機肥料(化学肥料)は、肥料成分のバランスを考えられて化学合成された肥料のこと。
無機肥料(化学肥料)の良い点は、効果がすぐにでること、手を汚さないことや臭いのないことで室内管理の観葉植物には、こちらの方がお勧めです。
逆に悪い点は、与えすぎると肥料やけを起こす可能性があることです。
固型肥料と液体肥料
肥料のタイプには固形のものと液体のものがあります。
固型の肥料は土に混ぜたり、土の上に置いたりします。
ゆっくり時間をかけて土に溶けながら効果を発揮し効き目も数ケ月に渡ります。
液体の肥料は即効性はありますが、効果は持続しないため頻繁に与える必要があります。
例えば、固型肥料なら3か月に一度のペースで良いのが液体肥料なら週に一度のペース等です。
与える頻度は肥料によって異なりますので実際に与える時は、肥料の説明書きに従ってください。
どんな肥料を選べば良いのか
肥料の成分や種類が分かったところで、どんな肥料を与えれば良いかというと
まず「有機肥料」か「無機肥料」かは、これは、先ほども少し触れた通り無機肥料(化学肥料)をお勧めします。
固型肥料と液体肥料のどちらが良いかと言いますと、これはどちらでも良いですが選び方の基本的な考えとして。
生育期なのに 植物の成長があまり良くなくすぐに効果を期待したいときは液体肥料が良く、
生育期に入る前に、これからじっくりとした効果を期待して肥料を与えるなら固形肥料が良いです。
それらの考えをベースに固型肥料と液体肥料を併用しながら与えるのがお勧めです。
肥料を与えるタイミング
観葉植物の成長期の春から秋、3月~11月くらいに与えます。
この時期は新芽が次々と茂り、生育のスピードも早くなります。
植物が栄養を必要とする時期ですので、肥料を与えて元気な株に育ててあげましょう。
一方、気温が下がる冬の寒い時期(12月~2月)は、植物はほとんど生育しないため、この時期に肥料は基本与えませんが冬でも常に暖房等で暖かい室内で育てている場合はゆっくり溶けて効果のでる固型タイプの肥料を少し与えても大丈夫ですし与えなくても問題ありません。
肥料と活力剤の違い
肥料と似たものに活力剤というものがあります。
この活力剤は肥料とは異なるもので肥料のような効果は期待できません。
活力剤には肥料の3要素の窒素、リン酸、カリが全く含まれていなかったり、含まれていても規定量は満たしていません。
ですから肥料のような効果はありません。
肥料と活力剤は別物です。
がしかし植物の初心者さんは、これを知らずに活力剤を肥料と思って与えている場合があるので気を付けてください。
購入する際に肥料なのか活力剤なのかをちゃんとチェックするようにしましょう。
活力剤は基本的には観葉植物に与えなくても問題はありません。
当然与えても良いですが与える場合は肥料と併用する必要があります。
肥料をあげずに活力剤だけでは、あまり意味がありません。
そんな活力剤の役割はというと、葉っぱの色艶を良くしたり、土の環境を良くしたり、肥料の吸収を良くしたり、夏バテ防止効果等があります。
肥料の補助的な役割となります。
以上が肥料を上手に与える6つのポイントです。